分科会
 第3分科会 「地域を越えてのつながりづくり」会場:遊学館3階第1研修室
 〜物流(こだわりの食材)・地域間交流・防災まちづくり・IT活用〜
 コーディネーター: 藤村望洋氏(早稲田商店会エコステーション事業部長)
 パネラー: 神谷利徳氏(東京・神谷デザイン事務所所長)

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第3分科会リーダー 蜂屋精一
 私が青年会の会長を務めていた時、「青年会って何してる団体なの?」という素朴な質問を受けたことがありました。裏を返せば、「青年会は何もやっていない」と見なされていると感じたものです。そんな時、早稲田商店会の「エコステーション」と出会い、やるなら県内初を目指そうという意気込みで、「エコステーション」を立ち上げたのが2000年7月。オープン記念のイベントには、わざわざ藤村氏にもお越し頂きましたが、そんな繋がりもあってか、藤村氏がコーディネーターを務める分科会のリーダーに指名されました。

 第3分科会のテーマは、「地域を越えたつながりづくり」でした。分科会を通じてのキーワードは、「ネットワーク」と「コミュニケーション」であったかなと思います。藤村氏や安井会長は、「ふざけたリサイクル」「不純な動機」とよく口にします。確かにきっかけはそうだったかもしれませんが、そこから生まれたものは地域とのコミュニケーションであり、全国の商店街とのネットワークです。商店街でイベントを行うと、来街者がどのくらい増えたか?とか、売上がどのくらい伸びたか?ということにばかり目が行きがちです。それはそれで大切なことかもしれませんが、しかしそういう発想では商店街は活性化しないのだと。商店街にとって一番大切なのは地域であり、地域の人達と仲良くなり、自分たちの地域の良さや弱点を知った上で、全国とのネットワークを活用していく。活性化への第一歩は、自分を変えることだと藤村氏は話されました。

 ゲストとしてお呼びした店舗設計のカリスマデザイナーと言われる神谷氏は、食材にまでこだわった総合的な店舗デザインを行うということで、個人的にも非常に興味がありました。「美味しいだけではダメ。儲けることだけ考えてもダメ。ここで食事をすると心地良いとか、落ち着くといった感覚、これを大切にして設計している。」と神谷氏は話されました。ここでも大切なのは、お客様とのコミュニケーションなのかなと感じました。個人的には分科会の中で、神谷氏からもう少し具体的な話を聞いてみたかったのですが、その分、交流会後の二次会で、全国のいろんな地域の方々も交えて本音で話すことができ、良かったと思います。

 最後に、コーディネーターの藤村氏には準備段階から大変お世話になり、本当に感謝しています。僅か数ヶ月間の準備期間で、本当に分科会ができるのか不安でしたが、時間が迫って来るにつれ、「これで行くしかない」と自分に言い聞かせながらの日々でした。しかし、藤村氏からの助言もあり、共創チームのメンバーも手探りの中、本当に良く、それぞれの役割をこなしてくれたと感謝しています。これまで経験したものとは違った、素晴らしい経験だったと思います。分科会スタッフに恵まれ、分科会リーダーとして満足のいく仕事だったと思います。また来年、今回仲間になった全国各地の皆さんと志津川で再会することを楽しみに・・・。

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